コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 耐震一般/免震・制振/耐震補強

耐震補強Ⅱ

2015年7月14日(火) 13:15 〜 15:15 第3会場 (3F 301号室)

[2148] 傾斜型あと施工アンカーを用いて袖壁補強したRC柱の構造性能に関する実験的研究

座長(土木):秋山充良
座長(建築):堀田久人
講演者:貞末和史1, 藤井稔己2, 石村光由3, 南宏一4
(1.広島工業大学工学部 建築工学科 2.福山大学工学研究科地域空間工学専攻 3.石村設計事務所石村設計事務所 4.福山大学名誉教授工学部)

キーワード:extended wing wall strengthened, joint, post-installed anchor, seismic retrofit, shear strength, ultimate strength, あと施工アンカー, せん断強度, 接合部, 終局強度, 耐震補強, 袖壁補強

コンクリート系建物の耐震補強で用いられるあと施工アンカーを施工面に対して傾斜させて固着すると接合部のせん断強度が増大すると考えている。本研究では接合部のせん断実験を行なって,引張力下では傾斜型あと施工アンカーを用いた場合のせん断強度の増大効果は小さいものの,圧縮力下ではせん断強度の増大効果が大きくなることを明らかにした。さらに,傾斜型あと施工アンカーを適用して袖壁増設補強した鉄筋コンクリート柱の曲げ・せん断実験を行い,在来型あと施工アンカーを用いた場合と比較して,傾斜型あと施工アンカーを用いた場合は,既存柱の破壊形式に関わらず,終局強度が大きくなることを示した。