コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 骨材/強度・力学的性質

骨材/強度・力学的性質Ⅰ

2016年7月6日(水) 10:00 〜 12:00 第2会場 (5F 502号室)

座長:上野敦(土木), 阿部道彦(建築)

[1009] 材齢1年までのセメントクリンカー骨材を用いたモルタルの基礎物性

稲田晴香1, 宮本慎太郎1, 皆川浩1, 久田真1 (1.東北大学)

キーワード:cement clinker aggregate, Compressive strength, ignition loss, porosity, セメントクリンカー骨材, 圧縮強度, 強熱減量, 空隙率

セメントクリンカーを骨材に使用したモルタルの物性について検討する目的で,セメントクリンカーを山砂の一部あるいは全量と置換したモルタルを作製し,材齢365日までの圧縮強度,強熱減量,空隙率を測定した。その結果,セメントクリンカーの使用により,圧縮強度,強熱減量は山砂のみを用いたものよりも大きくなり,空隙率は若材齢では山砂のみを用いたものよりも大きくなった。しかし,クリンカー骨材を使用したモルタルの空隙率は材齢とともに減少し,材齢365日では細骨材の最も細粒径をクリンカー骨材で置換したものの空隙率が最も小さくなった。この理由は,セメントクリンカーの反応により組織や遷移帯が緻密化したためと考察した。