コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 骨材/強度・力学的性質

強度・力学的性質Ⅲ

2016年7月6日(水) 15:45 〜 18:00 第2会場 (5F 502号室)

座長:伊藤始(土木), 鈴木澄江(建築)

[1070] 耐寒促進剤を使用したコンクリートの積算温度に関する検討

野々村佳哲1, 島多昭典1, 嶋田久俊1, 吉田行1 (1.土木研究所 寒地土木研究所)

キーワード:antifreezing admixture, below freezing, blast-furnace slag cement, maturity, 耐寒促進剤, 高炉セメント, 積算温度, 氷点下

耐寒促進剤を使用したコンクリートの強度推定の方法の1つとして積算温度による方法が用いられている。しかし,従来の積算温度式は氷点下域の推定精度に問題があり,耐寒促進剤を用いるような寒中コンクリート工事には適用が難しい。一方,日本建築学会では氷点下でも適用できる積算温度式を2010年に採用している。そこで,本論文では,耐寒促進剤を使用したコンクリートの室内試験および現場施工実験を対象に,氷点下を含む積算温度式の適用性を検証した。その結果,耐寒促進剤を使用したコンクリートについても,十分な前養生を行えば,積算温度から強度推定ができることを確認した。