コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 凍害/アルカリシリカ反応

アルカリシリカ反応Ⅱ

2016年7月7日(木) 13:15 〜 15:30 第5会場 (4F 412号室)

座長:黒田保(土木), 長谷川拓哉(建築)

[1173] 北陸地方におけるASR劣化構造物の補修工法の適用性とその評価

野村昌弘1, 鳥居和之2 (1.野村昌弘の研究所 2.金沢大学)

キーワード:Alkali-silica reaction, Repair, Surface coating, Continuous, fiber sheet, Surface improvement material, NaOH solution dipping method, アルカリシリカ反応, 補修, 表面被覆, 連続繊維シート, 表面含浸材, NaOH溶液浸漬法

北陸地方のASR劣化構造物に適用した表面被覆工法,連続繊維シ-ト接着工法,表面含浸工法,コンクリ-ト巻立てによる断面修復工法について追跡調査を実施してきた。この結果,表面被覆工法では14年間ASRの進行を抑制し,良好な状態を持続するものがあったこと,連続繊維シ-ト接着工法では13年経過後に損傷が目立ちはじめASR抑制効果が期待できないものがあったこと,表面含浸材工法では長期にわたるASRの抑制効果が期待できなかったこと,コンクリ-ト巻立てによる断面修復工法では12年間ほぼ良好な状態を持続していたこと,が確認できた。