コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 収縮・クリープ/強度・力学的性質

収縮・クリープ/強度・力学的性質Ⅰ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:30 第2会場 (中ホールA)

座長:宮本慎太郎(土木), 高巣幸二(建築)

[1050] マスコンクリート構造物における温度影響を考慮した引張強度特性に関する一考察

新井淳一1, 溝渕利明2, 泉宙希2, 芦澤良一3 (1.リテックエンジニアリング, 2.法政大学, 3.鹿島建設)

キーワード:crack、curing mass concrete、direct tensile strength、mass concrete、prediction formula of tensile strength、thermal stress in concrete、ひび割れ、マスコンクリート、マス養生、引張強度発現式、温度応力、直接引張強度

本研究は,マスコンクリート構造物の材齢初期におけるセメントの水和発熱に伴う温度ひび割れや自己収縮によるひび割れなどの体積変化に伴う収縮ひび割れ発生の評価に大きな影響を与える引張強度特性に関して,簡易物性評価試験装置を用いて温度影響を考慮した割裂引張強度特性および直接引張強度特性について検討を行い,温度影響を考慮した圧縮強度を介さない引張強度発現式の提案を行った。また,実構造物のコンクリート部材内部の応力状態をシミュレート可能なTSTMのひび割れ発生時応力と本研究で提案したひび割れ発生時の引張強度とを比較した結果,その適用性の可能性を見出すことができた。