コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 収縮・クリープ/強度・力学的性質

収縮・クリープ/強度・力学的性質Ⅰ

2019年7月10日(水) 13:00 〜 15:30 第2会場 (中ホールA)

座長:宮本慎太郎(土木), 高巣幸二(建築)

[1063] 尿素水溶液の散布および塗布工法による乾燥収縮低減剤の開発

劉玲玲, 藤原浩巳, 丸岡正知, 白山昂資 (宇都宮大学)

キーワード:brushing、drying shrinkage reducing agent、mirabilite、spraying、urea、乾燥収縮低減剤、塗布、尿素、散布、硫酸ナトリウム

乾燥収縮によるコンクリートのひび割れは,構造物の耐久性などに悪影響を与える。既往の研究において,コンクリートの乾燥収縮低減方法として,尿素の混和が効果的とされている。しかし,混和材料を混和する方法は,投入品数増加,管理の問題,練混ぜ時に投入する手間などにより材料および機材コストや人件費の上昇を招く。本研究では上記の状況を考慮し,より安価でかつ簡便な方法で乾燥収縮を低減可能とする方法として,尿素と硫酸ナトリウムを一定の割合で混和した水溶液を表面含浸型乾燥収縮低減剤とし,脱型後のコンクリート表面に塗布および散布する方法を試みた。その結果,無処理に比べ各水溶液に塗布また散布した供試体は乾燥収縮が小さくなり, 圧縮強度が大きくなることが分かった。