[2051] 腰壁・垂れ壁を有する低強度コンクリート柱梁接合部の構造性能
キーワード:Joint failure、Low Strength Concrete、Plain Round Bar、Spandrel Walls、Ultimate moment、丸鋼、二次壁、低強度コンクリート、接合部破壊、終局モーメント
1970年以前に建設された既存低強度コンクリート建物の耐震性能を的確に評価するために,腰壁・垂れ壁の有無を主な実験因子として,丸鋼を用いた低強度コンクリート十字形柱梁接合部の構造実験を行った。実験結果より,腰壁・垂れ壁の有無による柱梁接合部の初期剛性,最大耐力,等価粘性減衰定数および破壊性状の違いを把握した。腰壁・垂れ壁を有する場合は初期剛性および最大耐力が増大するが,早期にコンクリート圧壊で耐力低下を起こすため,靭性能に乏しい履歴特性になることを示した。