コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 構造解析/合成・混合構造

合成・混合構造Ⅲ

2019年7月10日(水) 15:45 〜 18:00 第8会場 (206会議室)

座長:上中宏二郎(土木), 堺純一(建築)

[2188] 鉄筋を内蔵したコルゲートチューブとモルタルとの付着性能に関する基礎研究

山本貴正1, 大畑卓也2, 山田和夫1 (1.愛知工業大学, 2.豊田工業高等専門学校)

キーワード:flexural crack、maximum bending moment、One-sided pull-out test、Splitting Bond Failure、thickness of cover concrete、unbond area、片側引抜き試験、非付着区間、かぶり厚、付着割裂破壊、曲げひび割れ、最大曲げモーメント

塀や間仕切り壁に使用される空洞レンガ積みは,美観性をさらに高めるため,かぶり厚を規定されている制限値以下にすることが望まれている。著者らは,コルゲートチューブ(CT)の芯に無被覆鉄筋を配置し,隙間にグラウト材を充填した補強筋(鉄筋内蔵CT)を従来の鉄筋の代替とすれば,上述の望みを満たせると考えた。本論では,鉄筋内蔵CTとモルタルとの付着性能について実験的に検討し,その結果,鉄筋内蔵CTの付着応力伝達機構は,その通常の鉄筋と同程度の可能性があること,鉄筋呼び名D10が中央に配置されたモルタルの最大曲げモーメントに及ぼすCT有無およびCT径それぞれの影響は表れにくい,などの知見を得た。