コンクリート工学年次大会2019(札幌)

講演情報

第41回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 補修・補強(構造)

補修・補強(構造)Ⅰ

2019年7月10日(水) 10:00 〜 12:00 第10会場 (201・202会議室)

座長:近藤拓也(土木), 田野健治(建築)

[2201] 緊張材で能動横拘束された損傷RC柱に関する実験的研究

中田幸造, 山川哲雄, 喜屋武徹, NOORI Mohammad Zahid (琉球大学)

キーワード:Prestress、 Lateral confinement、 Confined concrete、 Emergency retrofit、 Shear failure、プレストレス、横拘束、拘束コンクリート、応急補強、せん断破壊

本論文では,能動横拘束した損傷RC柱の軸力支持能力,曲げ強度,せん断強度を把握するため,能動横拘束と損傷の有無を実験変数とした圧縮実験と水平加力実験を実施した。その結果,損傷RC柱に与える能動側圧がゼロと高い場合を比べた場合,高い能動側圧を与えた方が,圧縮強度,水平耐力,剛性の回復が大きくなること,能動横拘束された損傷RC柱のせん断強度の低下は曲げ強度の低下よりも大きいこと,能動側圧がゼロの場合,斜めひび割れが拡幅し易く,また,ひび割れが閉合していないので,アーチ機構によるせん断抵抗が十分に働かないために,せん断力はトラス機構による負担が大きいことの結論を得た。