コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 収縮・クリープ

収縮・クリープ

2023年7月6日(木) 10:45 〜 12:30 第3会場 (503)

座長:片平博 (土木),渡邉悟士 (建築)

[1040] 粗骨材の品質がコンクリートの乾燥収縮ひずみに与える影響

藤井隆史1, 丁上1, 谷口高志1, 綾野克紀1 (1.岡山大学)

キーワード:乾燥収縮ひずみ、粗骨材、吸水率、示方書の予測式、骨材の品質を表わす係数、安定性、drying shrinkage strain、coarse aggregate、water absorption、Prediction equation of specifications、coefficient representing aggregate quality、soundness

本論文では,47種類の粗骨材を用いてコンクリートを作製し,粗骨材の品質がコンクリートの乾燥収縮に与える影響の検討を行った。吸水率の大きい砕石を用いるほど,コンクリートの乾燥収縮ひずみは大きくなる。火成岩や石灰岩の砕石を用いたコンクリートでは,骨材の品質の影響を表す係数αに4を用いた方が,土木学会コンクリート標準示方書の予測式による計算値と実験値の誤差が小さい。ただし,硫酸ナトリウムによる安定性試験における損失質量分率が大きいものは,αに6を用いた方がよい。石灰岩を除く堆積岩では,骨材の品質の影響を表す係数αに6を用いた方が,予測式による計算値と実験値の誤差が小さい。