コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » アルカリシリカ反応 ・DEF

アルカリシリカ反応 ・DEF

2023年7月7日(金) 10:00 〜 12:00 第3会場 (503)

座長:佐藤賢之介 (土木),吉田夏樹 (建築)

[1098] 遅延膨張性の反応性骨材を使用したプレテンション方式PCホロー桁に生じた劣化組織の特徴

安藤陽子1, 江良和徳2, 高垣内仁志3, 宮村義之3 (1.太平洋コンサルタント 2.コンクリートメンテナンス協会 3.三重県建設資材試験センター)

キーワード:DEF、ASR、偏光顕微鏡観察、電子顕微鏡観察、カルセドニー、チャート、遅延膨張性、polarizing microscopy、electron microscopy、chalcedony、chert、late expansive

供用後30年以上が経過したプレテンション方式PCホロー桁下面に多数のひび割れが認められた。蒸気養生が施されていることからDEFが疑われていたが,偏光顕微鏡観察および電子顕微鏡観察の結果,劣化原因は粗骨材の花崗岩カタクレーサイトと細骨材に含まれるチャートに主として生じたASRであることが判明した。本研究では,遅延膨張性の反応性鉱物を含む骨材を使用し劣化を生じたコンクリートにおいて,DEFに類似する劣化組織が認められた要因を岩石学的アプローチから考察した。また,高密度にひび割れを生成していたチャートについて,カルセドニーに含まれる反応性鉱物をラマン分析により検証した。