コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 高流動コンクリート/軽量コンクリート(材料)

高流動コンクリート2/軽量コンクリート(材料)

2023年7月5日(水) 15:15 〜 17:15 第4会場 (411)

座長:河合研至 (土木),斉藤丈士 (建築)

[1159] 増粘剤を用いた軽量コンクリートの粘性と骨材への加圧吸水に関する基礎的研究

井上裕太1, 酒井正樹1, 田中寛人1, 神代泰道1 (1.大林組)

キーワード:軽量コンクリート、軽量骨材、増粘剤、粘性、吸水量、スランプロス、高所圧送、lightweight concrete、lightweight aggregate、viscous agent、viscosity、water absorption、slump loss、pumping up to high floor

超高層建築の増加に伴い,軽量コンクリートの使用も増加している。軽量コンクリートに使用される軽量骨材は多孔質のため,高所圧送時には骨材への加圧吸水により流動性の低下が懸念される。本研究では増粘剤使用時の骨材への加圧吸水の抑制を実験的に確認した。その結果,軽量コンクリートに増粘剤を用いると,加圧ブリーディング試験による脱水量には差異が見られない一方で,骨材への加圧吸水量は減少する傾向が確認された。また,骨材への加圧吸水量とスランプロスには相関があり,増粘剤を用いて粘性を操作することで,軽量コンクリートの圧送性を改善できる見通しを得た。