コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 非破壊検査・診断 (鋼材腐食)/非破壊検査・診断(物性・耐久性)

非破壊検査・診断 (鋼材腐食)/非破壊検査・診断(物性・耐久性)1

2023年7月5日(水) 13:00 〜 15:00 第5会場 (412)

座長:林和彦 (土木),山﨑順二 (建築)

[1217] X線造影撮影法による実コンクリート構造物を想定した強度推定に関する基礎研究

鴇泰幸1, 武田三弘1 (1.東北学院大学)

キーワード:コア直径、X線造影撮影法、非破壊検査、強度推定、コア穿孔方向、X-ray inspection technique、non-destructive inspection、strength estimation、direction of removing the core、core dimensions

本研究では,X線造影撮影法を用いてコンクリート内部の空隙やひび割れを定量化した値(透過線変化量)から圧縮強度を推定する手法を提案してきた。しかし,近年の研究より,推定される圧縮強度値と実コンクリート構造物から採取したコア供試体の圧縮強度とでは差異が生じたため,本研究ではその差が生じる原因として考えられたコア穿孔方向,コアサイズの違いにおける強度推定への影響について確認する実験を行った。その結果,コア穿孔方向が異なることで強度推定に与える影響はわずかであったのに対し,コアサイズの違いでは,低強度の条件で小径になるほど強度推定結果に大きな影響を及ぼすことが確認された。