[1233] 鉄筋コンクリート部材の内部ひび割れが電磁波の鉄筋からの反射波形に及ぼす影響に関する検討
キーワード:非破壊検査、電磁波レーダ法、内部ひび割れ、gprMax、シミュレーション、nondestructive testing、electromagnetic radar method、internal cracks、simulation
本研究は,コンクリート内部にひび割れが生じると電磁波レーダの鉄筋からの反射波形が変化する現象に着目し,ひび割れ内部の比誘電率を変化させた場合の鉄筋からの反射波形の形状の変化について解析的アプローチの検討を行った。検討の結果,ひび割れ内部の比誘電率がコンクリートより低いと鉄筋からの反射波形の左右の反応が強くなること,ひび割れ内部の比誘電率がコンクリートより高い場合鉄筋からの反射波形の頂点の反応が強くなることを確認した。また,ひび割れの長さと幅が大きくなるほど鉄筋エコーの変化が大きくなることも確かめられた。