[1256] 断面補修材に含有されるポリマー量が鉄筋腐食に及ぼす影響
キーワード:塩害、補修、断面修復工法、ポリマーセメントモルタル、鉄筋腐食、chloride attack、repair、cross-sectional repair method、polymer-cement mortar、corrosion
劣化したRC構造物の延命化を図るために,補修工法として断面修復工法が広く用いられている。しかし,経済的制約等の理由から部分断面修復を施した場合,補修後の再劣化が問題となる。本研究では,断面修復材に含有されるポリマーに着目し,ポリマー量が補修後の鉄筋腐食に及ぼす影響を定量評価することを目的に,ポリマー量の異なるはり供試体を作製し暴露試験を実施した。その結果,ポリマー含有の有無に関わらず境界部のマクロセル腐食が確認されたが,ポリマーセメント比(P/C)が5%程度の断面修復材が腐食を抑制していることが明らかとなった。