コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 混和材料

混和材料3

2024年6月26日(水) 15:20 〜 17:20 第4会場 (第3・4会議室)

座長:小澤満津雄(土木),菅俣 匠(建築)

[1032] γ-C₂Sを主成分とするCO₂固定型混和材を用いたモルタルの物性に関する一検討

原啓史1, 宇城将貴1, 森泰一郎1 (1.デンカ)

キーワード:γ-C₂S、モルタル、炭酸化反応、圧縮強さ、CO₂固定量、石灰石微粉末、CO₂固定型混和材

γ相2CaO・SiO₂は水和反応性が極めて低いが,炭酸化反応を有する性質がある。同化合物を主成分とするCO₂固定型混和材(γ混和材)をセメントに置換して用いたモルタルの物性を評価し,炭酸化反応メカニズムについて考察した。その結果,γ混和材は炭酸化によって強度が発現することを示唆する結果を得た。また,γ混和材を混和したモルタルはCO₂固定量が増加し,供試体の深層部位ではγ混和材混和率によってCO₂固定量が極大を示した。γ混和材を混和したモルタルの炭酸化反応は,水和反応性,CO₂の拡散しやすさ,炭酸化によって生成する炭酸塩の形態等が影響していると考察した。