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[2A5P] 高齢者に対するロボット支援下仙骨腟固定術の検討
キーワード:ロボット支援下仙骨腟固定術、高齢者
【緒言】当科では耐術能を有する高齢者に対するPOP治療として、ロボット支援下仙骨腟固定術(RASC)を選択肢に挙げており、比較的その数が多い。【目的】高齢者に対するRASCの患者背景や成績を後方視的に検討する。【対象】2020年11月から2022年11月の間にRASC施行した251例。【方法】対象者をA群(80歳未満)とB群(80歳以上)に分けて、背景と術式、合併症、成績を検討する。【結果】A群203人/B群48人で、B群は全体の19.1%であった。年齢は、A群は43-79歳(中央値73歳)、B群で80-86歳(中央値82歳)。併存疾患(糖尿病/高血圧/心疾患/脳血管障害)の有病率で両群に差はなかった。術前POP-Q(Stage2/3/4)は、A群(22.7%/66%/11.3%)、B群(16.7%/62.5%/20.8%)で、B群 にstage4が多い傾向にあった。メッシュ留置範囲や併存術式の併施率に差はなかった。手術時間中央値は、A群142分/B群148.5分、Clavien grade2以上の合併症発症率は、A群で12.8%/B群14.6%、入院期間中央値は、両群とも7日間、術後1か月の客観的再発率(Stage2以上)は、A群3.4%/B群4.2%であり、両群の成績に差はなかった。【結語】当科では高齢者においても安全有効性に遜色のないRASCが施行できていると思われた。