日本金属学会2024年秋期(第175回)講演大会

講演情報

公募シンポジウム講演

[S5] S5.材料変形素過程のマルチスケール解析 (VII)(1)

近年,材料の変形・破壊を支配する転位や変形双晶といった塑性変形の素過程に関して,最新の実験手法や理論計算手法を駆使した多くの研究がなされ,これまでは十分に理解されていなかった様々な新しい知見が報告されるようになった.本シンポジウムは,塑性変形に関する最新の知見の共有と,材料変形素過程に関する新しい学理構築に向けた実験および理論両者の積極的な融合・連携の促進を目指して企画したものであり,2018年秋期大会から継続的に開催しているものの第7弾にあたる.本シンポジウムでは材料の塑性変形の素過程に関する最新の実験・理論研究に関して特に若手研究者を中心に広く講演を募り,大学,研究所,企業の研究者の活発な議論の場を提供するとともに,これら研究者間の新たな連携の促進を図る.

2024年9月19日(木) 09:00 〜 12:00 N会場 (全学教育推進機構講義B棟2階B218)

座長:田中 將己(九州大学)、岸田 恭輔(京都大学)

09:40 〜 10:00

[S5.2] α-(Fe, Cr)単結晶マイクロピラーの変形の熱活性化過程に及ぼす固溶Crの影響

*高田 尚記1、朱 天斎2、キム ダソム1、沓掛 健東3、鈴木 飛鳥1、小橋 眞1、束村 基行4、吉野 正崇4 (1. 名古屋大、2. Trinity College Dublin、3. 名古屋大(院生)、4. JFEスチール)

キーワード:フェライト系ステンレス鋼、固溶元素、塑性変形、ひずみ速度、活性化体積

本発表では,Cr濃度の異なるFe-Cr 2元系合金のフェライト単結晶マイクロピラーに異なるひずみ速度の圧縮試験を実施し,転位運動の熱活性化過程の観点から,変形応力のひずみ速度依存性を測定した結果を報告する.

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