第53回(2022年度)日本看護学会学術集会 幕張

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交流集会

交流集会4 国際保健・国際看護領域における看護職のキャリア構築の現状と課題

Wed. Nov 9, 2022 3:30 PM - 4:30 PM 第3会場 (201)

座長:中村 安秀

講師:芝田 おぐさ・大田 えりか・小野崎 耕平

[KR4-2] グローバルヘルスで活躍する看護職のキャリア構築の現状と課題、展望について

大田 えりか (聖路加国際大学大学院国際看護学教授/ WHO コラボレーティングセンター部長)

【抄録】
 看護職のグローバルヘルス関連の仕事としては、JICA(青年海外協力隊・専門家・職員)、国際機関やNGO・NPO、日本赤十字社などの国際協力を行う病院、企業、大学や研究機関などのアカデミアなどが主な活動場所になる。国際機関の登竜門として、外務省が行っているJPO(Junior Professional Officer)派遣制度がある。35 歳以下の若手の日本人に対し,原則2年間国際機関で勤務経験を積む機会を提供している。この制度に応募できるのは、英語での職務が可能で社会人経験2 年以上で修士号を取得している者となっている。この条件に合致するためには、卒後4 年以上は必要になる。
 このように、グローバルヘルス関連の職としては多くの選択肢があるが、ポジションを獲得するには、修士・博士号の取得や、社会人経験や語学力、能力・経験・知見・スキルの獲得が必要となる。限られた機会を得るためには、早い段階から計画的にキャリア構築の必要がある。また、看護をスキルの一つとして考え、看護以外の職にも応募していく必要がある。本発表では、教育・研究者の観点から、グローバルヘルスで活躍する看護職のキャリア構築の現状と課題および展望について概観する。