都道府県看護協会公募企画11：愛知県　訪問看護第三者評価制度の創設

[LK11-1] 訪問看護第三者評価制度の創設

^○野中 時代 (元愛知県看護協会訪問看護総合支援センター長)

【抄録】
　A 協会の訪問看護総合支援センターは事業の一環として、第三者評価の構築を目指した。この事業を展開する前にST の現状を調査した結果、第三者評価を実施している事業所は32（11.7％）、実施していない195（71.7％）であった。そこで、ST が提供するサービスや運営を第三者で客観的に評価し、質向上につなげるための体制づくりを目指した。まず、必要な規定・実施要領を整備した。次に、評価指標を「訪問看護ステーションにおける事業所自己評価のガイドライン」を用いて検討した。第三者評価委員会を立ち上げ、メンバーは医師・看護師・理学療法士など多職種で構成した。サーベイヤーはST 管理者3 年以上の者を対象に養成した。第三者評価を整備した後、試行事業として応募した3 施設に第三者評価を実施した。
　実施後の結果は、2 施設は認定留保となったが、受審施設側からは準備段階で自ST のサービスの点検ができ、受審後は優れた点や改善点の方向性が見えた。サーベイヤーからは他施設からの学びがあり、双方とも質評価の必要性を述べていた。
　試行事業の結果、サーベイヤーの条件・育成、評価結果の検証、などの課題が明らかになった。