*濱田 洋平1、谷川 亘1、山本 裕二2、浦本 豪一郎2、村山 雅史2、廣瀬 丈洋1、多田井 修1,3、田中 幸記2、尾嵜 大真4、米田 穣4、徳山 英一2 (1.国立研究開発法人海洋研究開発機構 高知コア研究所、2.高知大学、3.マリンワークジャパン、4.東京大学)
セッション情報
[J] 口頭発表
セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-QR 第四紀学
[H-QR05] 水中遺構に記録される災害と人の営み
コンビーナ:谷川 亘(国立研究開発法人海洋研究開発機構高知コア研究所)、徳山 英一(高知大学海洋コア総合研究センター)、山崎 新太郎(京都大学防災研究所)
沿岸部の海底表層や堆積物中に埋没している水中遺物や遺構は、人間活動の記録だけでなく、過去の⾃然災害の記録を残す。たとえば、1498年明応地震および1888年磐梯山の山体崩壊により浜名湖沿岸とおよび檜原湖で集落が水没し、普賢岳噴火災害(島原大変)では、沿岸部海底に巨礫が流れ込んだ。そのため、水中調査から、過去の大災害の描像にせまれる可能性が高い。一方、日本は広い領海をもつ島国であるにもかかわらず、水中遺跡の研究・研究は世界に大きな遅れを取る。たとえば、日本では文化庁により約300件の水中遺跡として認定されているが、英国で認定されている水中考古学遺跡(約36000件)のわずか1%にすぎない。水中調査は陸上調査と比較して、アクセスが悪く、経費がかかり、調査手法も限られる。一方、環境によっては水中の遺物は風化や人為的な改変による影響が少なく、貴重なデータが得られる可能性が高い。また昨今、水中の調査技術や手法も発展しているが、十分に水中考古学研究に活用されていない。そこで本セッションは、地球科学と水中考古学と水中工学と交わる場を提供し、「水中災害考古学」研究のあり方と将来について議論を深めたい。
講演取消
*岩淵 聡文1 (1.東京海洋大学)
*菅 浩伸1 (1.九州大学大学院地球社会統合科学府)
*中川 永1 (1.豊橋市美術博物館)
*佐々木 蘭貞1 (1.九州国立博物館)