JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-05] 日本のジオパークから日本列島の成り立ちを知る

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、市橋 弥生(佐渡ジオパーク推進協議会)、今井 ひろこ(コムサポートオフィス/和歌山大学国際観光学研究センター)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会)

[O05-P04] 恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークにおけるジオサイト・自然サイトの教育活用事例について

*森石 慶裕1町 澄秋1齋藤 英市2廣瀬 健介2安居 幸恵1,3天立 雅浩1 (1.恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク推進協議会、2.平泉寺小学校、3.勝山市教育委員会)

キーワード:恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク、ジオパーク学習、学校教育、持続可能な開発のための教育

恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークのエリア内である勝山市内全小中学校は,ユネスコスクールとして,ジオパークをフィールドにしたESDを推進しており,各校では児童・生徒が身近な自然の教材に学び、地域に誇りと自信を持つような地域学習を実施している.
 勝山市立平泉寺小学校は,勝山市の東部,平泉寺町にある全校生徒39名の規模の小さい小学校である.長年にわたり校区内にあるジオサイト「池ヶ原湿原」での外来種駆除やヨシ刈りなどの保全活動,生き物調査等の自然観察会を行ってきた.2019年度からは、湿原で刈り取ったヨシを使って,マイクロプラスチック問題に配慮したヨシストローを製作し,小学校近くのレストランに寄付を行うなど,児童自身が自分で考え行動する能動的な学習を展開している.
 長年の学習の結果,2019年の再認定現地審査の際には,審査員から勝山市で好きな場所を聞かれた児童の多くが,「池ヶ原湿原」と答えた。
 今回は,平泉寺小学校が地域や行政と連携しながら取り組んできた様々な成果とプログラムを紹介するとともに,今後の課題と展望についても考察を行う.