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[U09-02] 山形県酒田市飛島における海ごみ問題と産学民連携による自動運搬回収ロボット開発の試み
キーワード:海ごみ、地域課題、産学民連携、TECH ISLAND構想、運搬回収ロボット、AI・自動運転
海ごみは,マイクロプラスチックのように日本だけでなく世界的な社会問題になっており,国連が定めたSDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」にも設定されている。例えば,山形県酒田市飛島では漂着する海ごみが多く,古くは島民が燃料として使用するために回収されてきたが,近年のガス等の普及またプラスチック等の増加により,燃料使用を目的とした島民による回収は行われなくなっている。そこで毎年人手による回収事業が行われてきたが,新型コロナ感染症の影響で実施できず海ごみがそのままになっており環境問題になっている。我々は,このような飛島における海ごみ問題を解決するために,飛島でこの問題に取り組む団体や様々な分野の研究者また企業による協働(名称:TECH ISLAND)により,AIや自動走行技術による海ごみ自動運搬回収ロボットを開発している。このような問題は,飛島に限らず日本の離島および沿岸部で発生している。本研究により,コロナ禍や人口減少・高齢化社会において回収が困難になると予想される海ごみを,少人数・低コストで自動回収することができ,持続可能な社会の実現に貢献できる。