13:45 〜 15:15
[SEM14-P05] 特異値分解に基づいたMT探査データの信号分離の試み
キーワード:特異値分解、信号分離、MT法
地磁気地電流法(Magnetotelluric:MT)法は、自然に発生した地磁気と地電流を観測して地下深部の構造を推定する電磁探査法である。MT法を行う調査域の人工ノイズが強い場合は良質なデータ取得が難しいことが知られている。
しかしながら、MT法を行った観測地点・時間帯や観測日によって、得られる電磁場データ中のノイズの割合がどのように時空間変動するかについては十分には議論されていない。
本研究では、2020年から群発地震が発生している能登半島において行われたMT探査で得られた観測データ(5観測)のスペクトルに対して、行列分解の手法の一つである特異値分解を適用し、電磁場変動を多数の主成分に分離した。
どの主成分が地磁気変動成分または人工的なノイズであるかを選別することにより、各観測における条件ごとのノイズ量を推定した。これとは別に、MT応答関数の誤差を求め、ノイズ量と比較した。
その結果、特異値分解で算出されたノイズ量とMT応答関数の誤差に相関が見られ、特異値分解を用いてノイズ量を推定することの有用性を示すことができた。またノイズの時空間変化の特徴を捉えることができた。
しかしながら、MT法を行った観測地点・時間帯や観測日によって、得られる電磁場データ中のノイズの割合がどのように時空間変動するかについては十分には議論されていない。
本研究では、2020年から群発地震が発生している能登半島において行われたMT探査で得られた観測データ(5観測)のスペクトルに対して、行列分解の手法の一つである特異値分解を適用し、電磁場変動を多数の主成分に分離した。
どの主成分が地磁気変動成分または人工的なノイズであるかを選別することにより、各観測における条件ごとのノイズ量を推定した。これとは別に、MT応答関数の誤差を求め、ノイズ量と比較した。
その結果、特異値分解で算出されたノイズ量とMT応答関数の誤差に相関が見られ、特異値分解を用いてノイズ量を推定することの有用性を示すことができた。またノイズの時空間変化の特徴を捉えることができた。