日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-DS 防災地球科学

[H-DS09] 人間環境と災害リスク

2024年5月27日(月) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:佐藤 浩(日本大学文理学部)、畑山 満則(京都大学防災研究所)、中埜 貴元(国土交通省国土地理院)

17:15 〜 18:45

[HDS09-P13] PALSAR-2干渉画像を用いたネパール・タマコシ川沿岸の地すべり性地表変動の検出

上家 希2、*佐藤 浩1 (1.日本大学文理学部、2.日本大学文理学部(学生))

キーワード:SAR、PALSAR-2、地すべり、ネパール

ネパールは,6月~8月が雨季,9月~翌年5月が乾季である。五味ほか(2022)によって,同国内のバルパック周辺で雨季・乾季の影響による地すべり性地表変動に差異のあることが明らかになっている。そこで,本研究ではネパール・タマコシ川沿岸の西岸東向き斜面・東岸西向き斜面・支流西岸東向き斜面の3地点を対象地域とし,その変動を時系列のALOS-2/PALSAR-2干渉画像で求めた。本データから北行軌道東向きで観測された2014年11月15日~2023年3月11日までの期間,計11枚のSAR画像を生成し,衛星視線方向の変動量と年平均変動速度を雨季・乾季に分けて求め,時間・空間変化のグラフを作成した。その結果,3地点とも尾根から400m~800m地点にかけて隆起・沈降の変動量が大きいことが分かった。また,年平均変動速度で比較すると,雨季の方が230mm/yrで乾季の140mm/yrよりも変動速度が速いことが分かった。

参考文献
五味杏汰郎・佐藤 浩・宇佐見 星弥・八木 浩司(2022)ネパール・バルパック周辺の時系列SAR干渉画像を用いた地すべり性地表変動の検出. 日本地すべり学会誌, 59, 8-15.