14:15 〜 14:30
[MIS12-23] 全球気候モデル出力より推定された最終氷期/地球温暖化時の全球気候帯ならびに東アジアモンスーン気候
キーワード:全球気候モデル(GCM)、最終氷期(LGM)、地球温暖化、教師なし機械学習クラスタリング
大気-海洋結合モデル相互比較プロジェクトのフェーズ6(CMIP6)に参加す る東京大学開発の全球気候モデル(GCM)、MIROC-ES2L、の出力を用い、最 終氷期(LGM:約 2.1 万年前)および将来の地球温暖化時のシミュレーション 出力についての気候帯解析を行う。
ここでは、教師なし機械学習のクラスタリング、k-means++法、を表面気温、 降水量、東西風、南北風データに適用し、分類されたデータの空間分布から全球 気候帯ならびに東アジアモンスーン気候の領域を決定する。
LGM から現在にかけて、気候帯は北半球高緯度域で大きく変化する。特に寒 帯の面積は LGM で存在していた氷床の消失により約 37%減少する。また地球 温暖化に伴い、熱帯は約 12%、砂漠域は約 6.6%拡大し、寒帯は約 32%縮小す る。熱帯・砂漠域とこの他の気候帯の境界は、LGM から現在にかけて、最も変 化の大きい北半球の 4-9 月平均で緯度約 6.5°、その他の地域で緯度約 1°極向きに拡大する。また現在から地球温暖化時にかけて、この境界は変化の大きい 北半球の 4-9 月平均で緯度約 8.5°、その他の地域で緯度約 2°極向きに拡大す る。
本研究では全球気候帯が大きく季節変化する領域をモンスーン気候域と定義 し、LGM から現在、そして現在から地球温暖化時にかけての東アジアモンスーン気候域の変化の解析を行う。地球温暖化に伴い、東アジアモンスーン域、なかでも季節による乾湿変化が大きい領域、が北東方向に北緯約 60 度まで拡大する この領域特有の傾向を確認する。
ここでは、教師なし機械学習のクラスタリング、k-means++法、を表面気温、 降水量、東西風、南北風データに適用し、分類されたデータの空間分布から全球 気候帯ならびに東アジアモンスーン気候の領域を決定する。
LGM から現在にかけて、気候帯は北半球高緯度域で大きく変化する。特に寒 帯の面積は LGM で存在していた氷床の消失により約 37%減少する。また地球 温暖化に伴い、熱帯は約 12%、砂漠域は約 6.6%拡大し、寒帯は約 32%縮小す る。熱帯・砂漠域とこの他の気候帯の境界は、LGM から現在にかけて、最も変 化の大きい北半球の 4-9 月平均で緯度約 6.5°、その他の地域で緯度約 1°極向きに拡大する。また現在から地球温暖化時にかけて、この境界は変化の大きい 北半球の 4-9 月平均で緯度約 8.5°、その他の地域で緯度約 2°極向きに拡大す る。
本研究では全球気候帯が大きく季節変化する領域をモンスーン気候域と定義 し、LGM から現在、そして現在から地球温暖化時にかけての東アジアモンスーン気候域の変化の解析を行う。地球温暖化に伴い、東アジアモンスーン域、なかでも季節による乾湿変化が大きい領域、が北東方向に北緯約 60 度まで拡大する この領域特有の傾向を確認する。