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[SCG47-01] 地震後に観測されたゆっくりとした歪変化と地下水位変化-産総研の須崎大谷観測点の場合-
キーワード:歪、地下水、地震後の変化
南海トラフでの巨大地震の短期・中期予測研究のために、愛知県・紀伊半島・四国の観測点で地殻変動・地下水の観測を行い、特にプレート境界での短期的SSEのモニタリングに重点をおいて取り組んでいる。2019年5月10日に日向灘で地震(M6.3)が発生した際に、産総研の土佐清水松尾(TSS)観測点において地震後にゆっくりとした歪変化が観測されたが、地震の揺れに起因したTSS周辺の局所的な変化の可能性が高いと推測された。TSSと同じく南海トラフのプレート境界の固着域に近い産総研の須崎大谷(SSK)観測点において同様の歪変化が発生しているかどうか調査した。四国周辺でのM5以上の地震や高知県須崎市で震度2以上の地震の後の歪・地下水位の変化を調査したところ、地震後のゆっくりした歪変化を7例見つけた。そのうちの2例は降雨の影響が重なっていると見られるため、精査が必要である。歪変化と同時にSSKの観測井戸の水位が地震後に変化していた例もあった。これらの観測結果を紹介する。