17:15 〜 18:45
[U15-P101] 2024年能登半島地震により発生した斜面崩壊の発生状況と地形・地質的特徴(速報)―UAV-SfM,モバイルLiDARによる応急現地測量―
キーワード:能登半島地震、土砂災害、UAV-SfM、LiDAR-SLAM
2024年能登半島地震により,輪島市および珠洲市を中心とした能登半島の広い範囲で多数の斜面崩壊が発生した.国土地理院(2024)による航空写真の即時判読によれば,斜面崩壊の総数は2,300箇所を超える.阿部ほか(2024)はGIS解析の結果,斜面崩壊・地すべりの多くはデイサイト・流紋岩の溶岩・火砕岩の斜面で発生したと報告している.しかし,現地調査の結果,火砕岩より下位の新第三紀泥岩・シルト岩が崩壊に関与すると考えられる崩壊事例を能登半島北部の広い範囲で確認した.輪島市市ノ瀬町や珠洲市若山町ではとくに大規模な崩壊が発生したが,これらについても火砕物より下位の泥岩・シルト岩が崩壊発生に関与した可能性が高いと考えられる.本報告では,崩壊斜面の現地観察およびUAVおよびモバイルLiDARを用いた応急測量結果に基づき,能登半島広域で発生した斜面崩壊の全体像,発生機構について,緊急報告する.
引用文献:
阿部朋弥ほか(2024)第八報 2024年能登半島地震に伴う斜面崩壊の崩壊箇所と地形・地質との関係(予察),https://www.gsj.jp/hazards/earthquake/noto2024/noto2024-08.html
国土地理院(2024)令和6年(2024年)能登半島地震に関する情報 7.斜面崩壊・堆積分布図(1月4日公表、1月22日更新),https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/20240101_noto_earthquake.html#6-2
引用文献:
阿部朋弥ほか(2024)第八報 2024年能登半島地震に伴う斜面崩壊の崩壊箇所と地形・地質との関係(予察),https://www.gsj.jp/hazards/earthquake/noto2024/noto2024-08.html
国土地理院(2024)令和6年(2024年)能登半島地震に関する情報 7.斜面崩壊・堆積分布図(1月4日公表、1月22日更新),https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/20240101_noto_earthquake.html#6-2