2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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口頭発表

オーガナイズドセッション » [オーガナイズドセッション] OS-10 農業とAI

[1K3-OS-10a] 農業とAI(1)

2018年6月5日(火) 17:20 〜 19:00 K会場 (3F あじさい・もくれん)

17:20 〜 17:40

[1K3-OS-10a-01] 豚舎内音響イベントの自動検出および対応動画像の自動提示による音響イベントのラベル割り当て支援

〇味藤 未冴来1、川岸 卓司1、水谷 孝一1,2、善甫 啓一1,2、若槻 尚斗1,2、竹前 喜洋3、西藤 岳彦3 (1. 筑波大学 大学院システム情報工学研究科、2. 筑波大学 システム情報系、3. 農研機構 動物衛生研究部門)

キーワード:豚、音響イベント、ラベル割り当て

豚呼吸器感染症は農家に甚大な損失を与える。豚は呼吸器感染症に感染している時にくしゃみ回数は増加する。しかしながら,くしゃみ回数の増加がインフルエンザによって引き起こされるかは検証されていない。これを検証するため,感染をコントロールした環境下で音信号・動画像の収録を行った。本稿では,収録した音信号に効率的なラベル割り当て支援システムの開発を目的とする。まず,音響イベントを検出するために,収録した信号に周波数フィルタを適用し,SN比に基づいて閾値判定した。その後,検出した音響イベントと動画像を観測者に同時に自動提示した。結果として,14日間の収録音に対し,3万サンプルの音響イベントが検出された。また,観測者は3000サンプルに対してラベル割り当てを行い,このうちくしゃみ音は67サンプル存在した。ラベル割り当ては,1時間あたり最大200サンプルの速さであり,本支援システムが割り当て作業の効率化をもたらした。