2018年度人工知能学会全国大会(第32回)

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口頭発表

一般セッション » [一般セッション] 6.Webマイニング

[2C2] Webマイニング-ソーシャルネットワーク応用

2018年6月6日(水) 13:20 〜 14:40 C会場 (4F オーキッド)

座長:柳井 孝介(日立製作所 研究開発グループ)

13:40 〜 14:00

[2C2-02] SNS上の一方的な選好をもとにしたコミュニケーションの解析

〇浅谷 公威1、川畑 泰子2、鳥海 不二夫1、坂田 一郎1 (1. 東京大学、2. 群馬大学)

キーワード:複雑ネットワーク、ツィッター

オンラインソーシャルネットワーク(OSN)上の友人関係やその中での会話のネットワーク構造は,同類選好と優先的選択によりその多くの部分が説明される.しかし,これらのメカニズムには特定の属性を持つ人間への別の属性を持つ人間からの一方的な選好は想定されていない.OSNには地理的制約がなく検索性も高いため,一方的な選好によるコミュニケーションが起こりやすいと考えられる.我々はTwitterにおける家出に関するツィートとそれに対するリアクションを抽出し,ユーザー間のネットワークを分析することで,OSN上に数千人単位の一方的な選好によるコミュニケーションが存在すること確認した。そこでは,お互いに関係が疎な2つのグループ間(誘い出す側と,家出を表明する側)で一方向のコミュニケーションが存在する.さらに、前者のグループのユーザーの2割程が後者への一対多のコミュニケーションをとっており,明確な一方的な選好が存在することが想定される.また,そのような一対多のコミュニケーションをとるユーザーからのツィートは誘い出しの意図が想定される割合が非常に高いことが分かった.