[2P1] エージェント-エージェント設計・シミュレーション(1)

[2P1-04] エージェントの社会性を考慮したヘドニックゲーム

〇大田 一徳¹、Barrot Nathanael²、櫻井 祐子³、横尾 真^1,2 (1. 九州大学システム情報科学府、2. 理化学研究所　革新知能統合研究センター AIP、3. 産業技術総合研究所　人工知能研究センター)

キーワード：ヘドニックゲーム、提携構造形成問題、ゲーム理論

各エージェントは自身が所属する可能性がある提携に対してのみ選好を持つ場合を考えるゲームをヘドニックゲームといい，他のエージェントを友達／中立者 (無関心な人) ／敵対者に分類したモデルを本研究では扱う．
本論文では，従来の友達優先方式では考慮されていなかった，各エージェントの社会性を導入することで新たなヘドニックゲームを提案する．
より具体的には，提携内に友達が同数であっても，中立者が多いか／少ないかによって選好が異なるというエージェントの社会性を考慮する．
本論文では，中立者の影響は友達や敵対者の影響よりも十分に小さいにも関わらず，新たなヘドニックゲームの下では，既存の友達優先方式では保証されていた安定性が保証できなくなることを示す．