2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[1O2-J-12] ヒューマンインタフェース・教育支援: 情報ナビゲーション

2019年6月4日(火) 13:20 〜 14:40 O会場 (1F 展示ホール左奥)

座長:松原 行宏(広島市立大学大学院) 評者:倉山 めぐみ(函館高専)

14:20 〜 14:40

[1O2-J-12-04] 学術用語解説ウェブページの良否評定のための分かり易さ・見易さ因子の分析

〇廣花 智遥1、岡田 心太朗1、宇津呂 武仁1、河田 容英2、神門 典子3 (1. 筑波大学、2. (株)ログワークス、3. 国立情報学研究所)

キーワード:学術用語解説ウェブページ、分かり易さ、見易さ、検索エンジン

インターネットを用いて学術用語を学ぶ際,検索上位に「分かりやすい」ウェブページが表示されるとは限らず,一件ずつ閲覧し複数のウェブページを見比べる非効率な作業が必要となる.この現状に対する取り組みとして,本論文の先行研究では,ウェブ閲覧者にとって見易く,分かり易く,かつ,役に立つページであるために充足すべき因子を深層学習によって機械的に特定し,「解説型ウェブページ」の分かり易さと見易さを自動評定する仕組みを提案している.ただし,その基準が人間による直観にどの程度一致しているかを慎重に吟味することが必要となる.そこで,本論文では,深層学習のための教師用事例として蓄積された学術用語解説ウェブページを対象として,「分かり易さ」・「見易さ」の詳細な因子についての分析を行う.本論文では,特に,「分かり易さ」と「見易さ」のうち,「分かり易さ」のみが充足され,「見易さ」が充足されない場合,および,逆に,「見易さ」のみが充足され,「分かり易さ」が充足されない場合に焦点を当て,それぞれ「見易さ」あるいは「分かり易さ」を損なう因子群を網羅的に分析した結果を報告する.