2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[4G2-OS-8a] マイニングと知識創発(1)

2019年6月7日(金) 12:00 〜 13:40 G会場 (302A 中会議室)

砂山 渡(滋賀県立大学)、加藤 恒昭(東京大学)、西原 陽子(立命館大学)、森 辰則(横浜国立大学)、高間 康史(首都大学東京)

13:20 〜 13:40

[4G2-OS-8a-05] 深層学習を用いた対話文への「かわいさ」の付与

〇後藤 優介1、砂山 渡2、畑中 裕司2、小郷原 一智2 (1. 滋賀県立大学大学院 工学研究科、2. 滋賀県立大学 工学部)

キーワード:深層学習、対話システム、キャラクタ性変換

深層学習を用いた,対話文の自動生成が行われるようになってきた.対話文の自動生成においては,対話相手との話の繋がりが重要視されるとともに,対話相手のキャラクタ性によって,対話に魅力を感じさせたり,コンピュータの向こう側に人格を感じさせることが重要である.しかしこれまでの研究においては,文章をある地方の方言にや,侍風に変換するなど,変換先の語彙集合が定義しやすいキャラクタ性を対象としてコーパスを作成,特徴を学習し,変換が行われることが多かった.

そこで本研究においては,文章に語彙集合の定義が難しいキャラクタ性をもたせる変換を行う.特に本論文においては,「かわいさ」をキャラクタ性としてもたせることを目的とした,任意の文章にかわいさを付与するための方法を検討し,かわいさを付与できる文と付与できない文を評価した.結果,かわいさを感じさせる要素を付与する事はできたが,かわいさは文の内容に大きく依存することがわかった.