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[4Rin1-37] 非階層型クラスタリング・リスクパリティによる資産配分戦略
キーワード:クラスタリング・リスクパリティ、非階層クラスタリング、資産配分
2008年の金融危機以降、資産配分が十分に分散されているポートフォリオでも、リスク配分には大きな偏りが生じていることが指摘されるようになった。
この問題に対するアプローチの一つとして、リスクパリティ戦略に注目が集まっている。
一方で、リスクパリティ戦略には課題も指摘されている。
多くの先行研究で指摘される点は、リスク寄与度を等しくしても、リスクの源泉そのものを分散したことにはならない点である。
そこで本稿では、まず非階層クラスタリングを用いて似た変動をする資産グループを特定する。
そして、クラスタ毎およびクラスタ内の両方でリスク寄与度が均等になる、階層型クラスタリング・リスクパリティ戦略を提案する。
また、クラスタリングのロバスト性を担保するため、x-means++を提案する。
提案手法により、似た変動をする資産グループのリスク源泉が同一であると仮定すれば、リスク源泉を均等にしたポートフォリオが構築できる。
実際に様々な資産クラスの価格データを用いた実証分析の結果、提案手法は通常のリスクパリティ戦略および先行研究の階層型クラスタリング・リスクパリティ戦略よりも良好なパフォーマンスであることを確認した。
この問題に対するアプローチの一つとして、リスクパリティ戦略に注目が集まっている。
一方で、リスクパリティ戦略には課題も指摘されている。
多くの先行研究で指摘される点は、リスク寄与度を等しくしても、リスクの源泉そのものを分散したことにはならない点である。
そこで本稿では、まず非階層クラスタリングを用いて似た変動をする資産グループを特定する。
そして、クラスタ毎およびクラスタ内の両方でリスク寄与度が均等になる、階層型クラスタリング・リスクパリティ戦略を提案する。
また、クラスタリングのロバスト性を担保するため、x-means++を提案する。
提案手法により、似た変動をする資産グループのリスク源泉が同一であると仮定すれば、リスク源泉を均等にしたポートフォリオが構築できる。
実際に様々な資産クラスの価格データを用いた実証分析の結果、提案手法は通常のリスクパリティ戦略および先行研究の階層型クラスタリング・リスクパリティ戦略よりも良好なパフォーマンスであることを確認した。