2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[1D4-GS-13] AI応用: 社会問題

2020年6月9日(火) 15:20 〜 17:00 D会場 (jsai2020online-4)

座長:小坂勇気(NEC)

15:20 〜 15:40

[1D4-GS-13-01] 包括的介護予防システムの実現へ向けた検討

知的対話エージェントと認知訓練システムの統合

〇廣瀬 翔1、北越 大輔1、鈴木 健太郎2、山下 晃弘1、鈴木 雅人1 (1. 国立東京工業高等専門学校、2. 杏林大学)

キーワード:包括的介護予防システム、知的対話エージェント、強化学習

世界に先駆けて超高齢社会に突入した日本では,要支援・要介護者数の増加抑制を目指す介護予防の取組が活発になりつつある一方、需要に対する供給の不足や,取組に対する心身の負担が課題となっている.著者らの研究グループでは,高齢者が習慣的に楽しみながら介護予防の取組を実現することを目指し,自然な対話を通して,認知訓練と見守りを同時に実現するシステムを開発している.本研究では,認知訓練システムと知的対話エージェントを統合した試作版包括的介護予防システムを構成する.具体的には,訓練難易度調整機構を有する認知訓練システムと,センサおよび発話内容調整機構を有するエージェントとの併用を通して,訓練習慣の変化やシステムの親しみやすさについて評価し,利用ログの解析による見守り情報の妥当性について考察する.発話内容調整,訓練難易度調整の双方は,強化学習を適用することで実現している.学生を対象とした実験の結果,利用者の状況や嗜好に応じて発話内容が適切に調整可能であることが確認された.また,システム利用履歴とセンサの反応ログの双方を活用することで,より詳細な見守りの実現が期待されることが示された.

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