2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション » OS-1 計算社会科学

[2E4-OS-1a] 計算社会科学 (1)

2020年6月10日(水) 13:50 〜 15:30 E会場 (jsai2020online-5)

鳥海 不二夫(東京大学)、笹原 和俊(名古屋大学)、榊 剛史(株式会社ホットリンク)、瀧川 裕貴(東北大学)、吉田 光男(豊橋技術科学大学)、高野 雅典(株式会社サイバーエージェント)

15:10 〜 15:30

[2E4-OS-1a-05] 大規模複数コーパスを用いた言語の文化進化の定量化

〇奥田 慎平1、保坂 道雄2、笹原 和俊1,3 (1. 名古屋大学大学院情報学研究科、2. 日本大学文理学部、3. 科学技術振興機構さきがけ)

キーワード:大規模社会データ分析、テキストマイニング、進化言語学

近年、言語も生物と同様に文化進化することが知られており、その研究をする際に進化生物学のアプローチが有効となっている。本研究では、英語の完了形構文の進化に焦点を当て、haveとbeの助動詞選択で働いている進化駆動力を検出するために、3つの大規模な英語コーパスを用いて19個の対象動詞におけるbe/have+PP用法を分析した。時系列とともに2つの相対頻度を分析することからhave+PPの補助選択が動詞の性質と文法的な使用法に依存していることが確認できた。また、集団遺伝学で用いられている手法を進化言語学に応用したFrequency Increment testを適用することにより、多くのbe+PPからhave+PPへの変化は、方向的な選択の力が働いている可能性があることを明らかにした。

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