2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-8 未踏データによるAI社会デザインと倫理的課題

[1E3-OS-8a] 未踏データによるAI社会デザインと倫理的課題(1/2)

2021年6月8日(火) 15:20 〜 17:00 E会場 (OS会場 3)

座長:早矢仕 晃章(東京大学)

16:00 〜 16:20

[1E3-OS-8a-03] 倫理的設計を支援するための草の根AIネットワーク

〇関口 海良1、堀 浩一1 (1. 東京大学大学院工学系研究科)

キーワード:倫理的設計、創造活動支援、草の根AIネットワーク

近年の人工知能(AI)技術の急速な発展を受けて,AI技術も倫理を考慮することが益々求められている.実際すでに多くの倫理原則や,ガイドライン,ケーススタディの結果などが学会,政府,国際機関などから既に提供されている.しかし,AI技術の研究開発の現場においてこれら成果が積極的に活用されているとは言い難く,両者の間にはギャップが存在している.先行研究により,AI技術を用いた設計支援ツールはこのギャップの解消に寄与することが分かってきているが,ひとつの設計支援ツールで十分な支援を行うことは困難であることも明確になってきている.主な理由として,倫理としては社会的なものも含めた価値を扱うことになり,中立なシステムを実現することが望めないからである.そこで本研究では,倫理的AIを含む倫理的な人工物の設計を支援する設計支援ツールを草の根的に作り,ネットワーク化させることで相補的な関係を実現し,この問題の解決を目指す.またフィージビリティスタディとして既存の設計支援ツールを繋ぐ状況を模擬した実験を行い,相補的な関係が築けることを確認する.

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード