2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

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[2H3-GS-3b] 知識の利用:社会応用

2021年6月9日(水) 13:20 〜 15:00 H会場 (GS 会場 3)

座長:服部 宏充(立命館大学)

13:40 〜 14:00

[2H3-GS-3b-02] 走方向転換動作における選手の認知プロセスに関する考察

〇山田 雅敏1、大畑 昌己2、栫井 大輔2 (1. 常葉大学、2. 桃山学院教育大学)

キーワード:身体スキル、認知プロセス、走方向転換動作、言語化

バスケットボールやバレーボールなどの球技において,疾走は勝敗を左右する重要なスキルとして捉えられている.この理由として,いかに早く止まり,素早く方向を変えながら,再加速してスピードを出せるかがパフォーマンスやゲームの勝敗に大きく影響するためと考えられる.本稿では,バスケットボールに注目し,走方向転換動作における認知プロセスを明らかにすることを目的とする.期間は2020年8月29日~11月28日の3カ月間,対象者は大学女子バスケットボール部の大学1年生7名である.方法として,Google Formsを使って走方向転換動作を実践する選手の認知を言語報告から抽出したうえで,言語報告をコーディングし,経時的な分析を試みた.考察から,走方向転換動作のスキル獲得の度合により認知に違いがあることが示された.スキル獲得が認められた選手は,走方向転換動作をバスケットボールへ応用する認知が多い結果となった.一方で,スキル獲得が認められなかった選手は,足や股関節などの身体部位の動作や重心移動や重心位置に関する認知が多い結果が示された.

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