2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

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[4G2-GS-2k] 機械学習:基礎理論

2021年6月11日(金) 11:00 〜 12:40 G会場 (GS会場 2)

座長:谷口 忠大(立命館大学)

12:20 〜 12:40

[4G2-GS-2k-05] 斉次応答性活性化関数Yamatani Activationと単一画像超解像への応用

〇吉村 拓馬1 (1. 株式会社ポコアポコネットワークス)

キーワード:単一画像超解像、斉次応答性

本研究では2変数を入力とする斉次性を満たす活性化関数であるYamatani Activationを提案し,この応用例として単一画像超解像を示す. このYamatani Activationを用いたバイアス項を持たないYamatani Convolutionのみから構成されたニューラルネットワークは,入力に対し出力が斉次性を満たすように応答する.
単一画像超解像に用いれば,画像のダイナミックレンジに依存しない,また微分成分に斉次応答する超解像が実現できる.この性質の有用性を検証するため,様々なエッジパターンを描画した人工画像のみをNNに学習させ,このNNが実画像の超解像にも対応しているか検証した.その結果,DIV2K, 倍率2, RGB3チャネル評価条件でPSNR32.56, SSIM 0.915を実現した.
また,人工画像のみを学習画像として用いるため,対象のドメインに依存しない,実画像に含まれるノイズを学習しない,また実画像を収集する必要がないのが利点である.この利点は写真よりも,描き方が多様,ノイズが目立つ,使用許諾を取るのが難しいイラストで有用だと言える.

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