[3E6-GS-10] AI応用：サービス

[3E6-GS-10-03] オンライン旅行代理店におけるユーザー単位の宿泊予約予測

〇安田 大起¹、新 恭兵¹、竹内 孝¹、鹿島 久嗣¹、松井 諒生²、吉住 宗朔²、梅谷 俊治²、鈴木 透馬² (1. 京都大学、2. 株式会社リクルート)

キーワード：機械学習、確率較正、オンライン旅行代理店

近年、インターネットの普及によりオンラインでホテルを予約する人が増えている。特に、オンライン旅行代理店はホテルを予約する際に便利な機能を提供することで予約を簡易化し、現在では多くのユーザーを持つサービスも存在する。このような規模の大きいサービスでは、新規ユーザーの獲得だけでなく既存ユーザーとの関係維持によって⻑期的な利益を得ることが重要であり、多くのオンラインサービスでは、既存ユーザーを満足させるためにメールやクーポンの配布といったマーケティングを行っている。しかし、すべてのユーザーに対して一律にアプローチする方法は非効率である。本研究では、ユーザーの過去の予約やキャンセルの履歴、属性情報から次に予約するタイミングを予測し、その確率を適切に推定する手法の検証を行った。実サービスのデータを用いて複数のモデルや確率較正手法などを評価した結果、手法による予測精度や確率較正の効果の違いが見られたが、再現率を含めた性能の向上にはさらなる検討が必要であることも示唆された。