2017年第64回応用物理学会春季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.4 有機EL・トランジスタ

[16a-302-1~11] 12.4 有機EL・トランジスタ

2017年3月16日(木) 09:00 〜 12:00 302 (302)

野田 啓(慶大)

11:00 〜 11:15

[16a-302-8] 有機無機ペロブスカイトトランジスタにおける接触抵抗の影響

松島 敏則1,2,3、Hwang Sunbin1、寺川 しのぶ1、藤原 隆4、Sandanayaka Atula S. D.1,3、Qin Chuanjiang1,3、Adachi Chihaya1,2,3 (1.九大OPERA、2.九大I2CNER、3.JST/ERATO、4.ISIT)

キーワード:有機無機ペロブスカイト、トランジスター、接触抵抗

ペロブスカイトトランジスタにおいて接触抵抗の影響が大きいために本来のトランジスタ特性を議論することが難しい。そこで本研究では長チャンネルのペロブスカイトトランジスタを作製した。チャンネル長を大きくするほど全抵抗に対する接触抵抗の寄与が小さくなるために、キャリア移動度は増加し、閾値電圧は減少することがわかった。チャンネル長がおよそ400 μm以上になると接触抵抗の寄与が無視できるほど小さくなるためにキャリア移動度および閾値電圧は一定となった。この領域から求めたペロブスカイトスピンコート膜の本来のホール移動度は最大で26 cm2 V−1 s−1、電子移動度は4.6 cm2 V−1 s−1となった。この値はこれままでで最も高い値である。