[18a-223-1~9] 6.3 Oxide electronics

[18a-223-6] Electronic states of ferrimagnetic quadruple perovskite LnCu₃Mn₄O₁₂ thin films

〇Kei Shigematsu¹, Kazumasa Yamamoto¹, Keisuke Shimizu², Takumi Nishikubo¹, Yuki Sakai³, Masaki Azuma¹ (1.MSL, Tokyo Tech., 2.IIR, Tokyo Tech., 3.KISTEC)

Keywords:quadruple perovskite, ferrimagnetism, photoemission spectroscopy

四重ペロブスカイト型構造を持つLnCu₃Mn₄O₁₂薄膜は室温以上のネール点をもつフェリ磁性体であり、とくにLn=Ceのときはバルク粉末を上回るネール温度を示すため、その起源に興味が持たれる。今回我々は、光電子分光を用いてCeCu3Mn4O12薄膜の電子状態を調べたところ、Ceは4価、Mnは3.5価を示す結果が得られた。バルク試料ではCeの価数が小さい可能性が指摘されている点も踏まえると、Ceが高価数で安定化されていることが、Mnモーメントの増大とネール温度の上昇に繋がった可能性が考えられる。