[20p-PA3-1~13] 12.6 ナノバイオテクノロジー

[20p-PA3-8] ナノピラーの化学修飾による神経細胞の制御の試み

〇河西 奈保子^1,2、田中 あや¹、手島 哲彦¹、住友 弘二³、中島 寛¹ (1.NTT物性基礎研、2.首都大、3.兵庫県立大)

キーワード：ナノピラー、神経細胞

神経細胞の基板上での制御は，神経細胞のネットワークの構築，細胞間情報伝達の理解あるい は神経細胞のデバイス化のために重要な技術である．これまで，基板の微細構造や機械的性質， 化学的性質などを利用して神経細胞成長制御が検討されてきた．一方，神経細胞がネットワーク を形成するためには，神経細胞が成長，すなわち突起を伸展し，シナプス結合を形成して信号の 授受を行う必要があるが，分子レベルでのシナプス形成メカニズムについてはまだ明らかにされ ていない．本研究では，神経細胞の制御を目的とし，神経細胞のシナプス発現メカニズムに関す る知見を得るための基礎検討として，シナプス接着分子に結合する抗体を基板上に修飾し，神経 細胞への影響について検討した．