2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

セッション一覧

チュートリアル » 高温超伝導材料の合成と結晶成長
(化学的・構造的特徴、代表的な結晶成長法など)

チュートリアル

[18p-E319-1~1] 高温超伝導材料の合成と結晶成長
(化学的・構造的特徴、代表的な結晶成長法など)

2019年9月18日(水) 13:30 〜 16:00 E319 (E319)

13:30 〜 16:00

〇下山 淳一1 (1.青山学院大学理工学部)

講義内容:銅酸化物高温超伝導体の無機化合物としての特徴は、CuO2面を含む層状の結晶構造を有すること、構成元素数が多いこと、部分置換可能な元素も多いこと、金属組成と酸素組成に不定比性があることである。一方、超伝導体としての特徴は、臨界温度が高いこと、上部臨界磁場が高いこと(=コヒーレンス長が短いこと)、大きな電気的磁気的異方性を有すること、超伝導がd波対称であることである。これらの結果、結晶粒間の弱結合の課題が生じ、またピンニング力も本質的に弱い。加えて上記の不定比化学組成が超伝導特性に大きく影響する。このような高温超伝導体の性質は金属系超伝導体とは大きく異なり、材料開発の戦略や手法も異なる。高い臨界電流特性を高温超伝導材料で実現するには、まず結晶成長/結晶配向制御技術が不可欠であり、化学組成の精密制御も極めて重要な技術である。発見から30余年を経た現在、線材、バルク、薄膜として高温超伝導材料が使われ始めているが、これらは様々な基礎研究成果、材料化研究開発成果に立脚したものである。本講座ではこれらについてわかりやすく紹介し将来展望も述べる。
×

認証

パスワード認証
PDFの閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。

事前参加予約が完了した方にパスワードを配信しております。
当日参加受付をする方はお渡しする参加票裏面に記載のパスワードをご使用ください。
応用物理学会会員の皆様には2020年3月にパスワードを配信します。

×

要旨・抄録、PDFの閲覧には参加者用アカウントでのログインが必要です。参加者ログイン後に閲覧・ダウンロードできます。
» 参加者用ログイン