2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

6 薄膜・表面 » 6.6 プローブ顕微鏡

[19a-C310-1~12] 6.6 プローブ顕微鏡

2019年9月19日(木) 09:00 〜 12:15 C310 (C310)

杉本 宜昭(東大)、笹原 亮(神戸大)

11:00 〜 11:15

[19a-C310-8] イオンの大きさと摩擦の周期のシミュレーション研究

仙田 康浩1 (1.山口大院創成科学)

キーワード:走査プローブ顕微鏡、シミュレーション、摩擦

原子スケールのシミュレーションを用いてイオン半径の違いがFFMで観測される摩擦の周期にどのように影響を及ぼすのか調べた。NaCl表面の接触面での原子の動きとFFMのカンチレバーの歪みを動的に接続した計算モデルを用いた。一定の荷重下では観測されているようなNaClの格子定数の周期をもつ摩擦が得られた。しかし,ある荷重以上では,Na+とClの各イオン間隔を持つ短い周期を持つ摩擦が現れた。講演では,正負イオンの半径が同程度のNaF表面の摩擦も示し,イオン半径と摩擦の周期の関係について考察する。