2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.7 医用工学・バイオチップ

[19a-E202-1~12] 12.7 医用工学・バイオチップ

2019年9月19日(木) 09:00 〜 12:15 E202 (E202)

山本 英明(東北大)、徳田 崇(東工大)

09:30 〜 09:45

[19a-E202-3] 皮膚通電パッチとしての酵素バイオ電池の分割・直列接続による高電圧化

水野 貴也1、草間 慎也2、佐藤 開人2、吉田 昭太郎2、西澤 松彦1,2 (1.東北大医工、2.東北大工)

キーワード:バイオ燃料電池

皮膚通電パッチは物質の皮膚へ受動拡散に長けているため, 経皮投薬や美容ケアに有用であると考えられている. また, 酵素バイオ電池とは酸化酵素が修飾されたアノードと還元酵素が修飾されたカソードにより有機物の酸化還元により電気エネルギーを取り出す電池である. 我々はカーボン繊維にカーボンナノチューブ(CNT)を修飾した構造にFructose dehydrogenase (FDH)あるいはBilirubin oxidase (BOD)などの酵素を修飾した電極を提案している. 比表面積が大きいため,電流密度の高いバイオ電池を構築可能である. しかし, 経皮投薬に用いるにはより高電圧かつコンパクト化が求めれられる. そこでこの酵素電池を改良し, 電池を分割して直列に接続することにより, 皮膚上の限られた面積でも高い電圧をかけられるようにした.