2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[19a-E302-1~10] 12.2 評価・基礎物性

2019年9月19日(木) 09:00 〜 11:45 E302 (E302)

島田 敏宏(北大)、渡邉 峻一郎(東大)

10:00 〜 10:15

[19a-E302-5] 【注目講演】表面ドーピングされた有機半導体単結晶の二次元キャリア輸送

渡辺 峻一郎1,2,3、袴谷 凌平1、八重樫 圭太1、山下 侑1,4、熊谷 翔平1、鶴見 淳人1,4、岡本 敏宏1,2,3、竹谷 純一1,2,4 (1.東大新領域、2.OPERANDO OIL、3.JST さきがけ、4.物材機構)

キーワード:有機半導体単結晶、キャリアドーピング

本研究では、molecularly-flatな有機半導体単結晶の表面のみを選択的に分子性ドーパントでドーピングする手法を開発し、その界面で生じる二次元キャリア伝導を調べた。表面ドーピングは、溶液法によって成膜されたウエハーサイズの有機半導体単結晶Cn-DNBDT薄膜を様々なドーパント溶液に浸漬させることで実施した。X線構造解析の結果、ドーピング前後のCn-DNBDTのバルク結晶性は変化しておらず、ドーピングが表面のみで生じていることが明らかとなった。また、Hall効果の測定から表面でバンド伝導性が実現され、二次元的電気伝導性が実現されていることが観測された。