2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム(technical) » フォトニクスが生み出すイノベーションと新産業創出Ⅱ ~羽ばたく大学発ベンチャー! バイオ・メディカルを中心に~

[19p-E208-1~7] フォトニクスが生み出すイノベーションと新産業創出Ⅱ ~羽ばたく大学発ベンチャー! バイオ・メディカルを中心に~

2019年9月19日(木) 13:30 〜 16:55 E208 (E208)

笠松 直史(富士フイルム)、市村 垂生(阪大)

15:25 〜 15:55

[19p-E208-5] 網膜投影型レーザアイウェア技術:医療福祉応用からスマートグラスまで

菅原 充1 (1.株式会社QDレーザ)

キーワード:網膜投影、半導体レーザ、ロービジョン

網膜投影型レーザアイウェアはメガネフレーム内側の超小型レーザプロジェクタから瞳孔を通して網膜に画像投影するメガネ型の情報機器である。視力に依存しない鮮明画像が得られるフリーフォーカス、眼鏡フレーム内側に小型光学系を仕込んだユニバーサルデザイン、目のピント位置にかからわらず視野の一部に重なって画面が浮かぶ自然なAR、というこれまでの液晶型アイウェアに無い優れた特徴がある。当社は、これを医療機器として位置づけ、ロービジョンエイドとして弱視者を補助し、さらに視機能検査機器を開発して高度診断・遠隔医療の道を開き、最終的に医療・福祉機関、メガネ店等と連携した社会インフラ構築を目指している。本講演では、医療機器臨床試験、新型視機能検査機器の開発、世界初の民生機器販売等の最近の進展と、本技術の将来展望を紹介する。