2019年第80回応用物理学会秋季学術講演会

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[20a-E318-1~11] 【CS.7】 7.2 電子ビーム応用、7.4 量子ビーム界面構造計測、9.5 新機能材料・新物性のコードシェアセッション

2019年9月20日(金) 09:00 〜 12:00 E318 (E318)

羽田 真毅 (筑波大)、香野 淳(福岡大)、山﨑 順(阪大)

11:30 〜 11:45

[20a-E318-10] Graphene/h-BNを用いた原子層物質積層平面型電子源

猪狩 朋也1,2、長尾 昌善1、三石 和貴3、佐々木 正洋2、山田 洋一2、村上 勝久1,2 (1.産総研、2.筑波大学、3.物材機構)

キーワード:グラフェン、窒化ホウ素、電子源

本研究は,原子層物質であるグラフェン及びh-BNの積層構造を用いた新規平面型電子源を開発し,その電子放出特性を議論したものである.この電子源の最大放出電流は数 A/cm2と大きく,かつそのエネルギ幅は0.7 eV以下と高い単色性を示した.さらに,低電流放出時にはエネルギ幅は0.3 eV程度であり,金属冷陰極と同程度であった.また, Si基板の電子分布を反映していると思われるスペクトル形状が観測され,これは絶縁層及びゲート電極中で電子がほとんど散乱を受けずに放出していることを示唆するものである.