2019年第66回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[11a-S622-5~8] 2.1 放射線物理一般・検出器基礎

2019年3月11日(月) 10:45 〜 11:45 S622 (S622)

越水 正典(東北大)

10:45 〜 11:00

[11a-S622-5] ESR 法を用いたガンマ線照射による PADC 検出器中の損傷評価(2)

大谷 拓也1、楠本 多聞2、千葉 昌寛1、濱野 拳1、金崎 真聡1、小林 一雄3、譽田 義英3、藤乗 幸子3 (1.神大院海事、2.量研機構、3.阪大産研)

キーワード:ポリアリルジグリコールカーボネート、イオントラック、電子スピン共鳴分光法

ポリアリルジグリコールカーボネート(PADC)検出器は最も感度の高いエッチング型の飛跡検出器として知られている。これまでの研究においてPADCにガンマ線を照射すると60 kGyの臨界線量を超ええた領域でのみ、カーボネートエステルとCH基が損傷することが赤外分光法と電子スピン共鳴分光法(ESR)により明らかになった。電子スピン共鳴分光法で得られた、臨界線量前後でのスペクトルが異なることから、これらのラジカルの特定を目的とし、PADCに似た構造を持つモノマーを用いて、損傷評価を行う。